人間には年齢がありますが、腸にも「腸年齢」というものがあります。

腸年齢は、単に年月を重ねて取るものではなく、腸内細菌の状態によって老化の速度が人それぞれに変わります。

腸内細菌は善玉菌と悪玉菌、そして日和見菌の3種類がありますが、基本的に善玉菌と悪玉菌の割合によって腸の状態が決まります。

善玉菌の割合が多ければ、消化吸収や排泄などの活動も正常に行われて、腸内の環境を良好に保つことができます。

ですが、悪玉菌の割合が多いと、これらの活動が低下してしまうため、腸内の環境が悪化して便秘になったり免疫機能が低下します。

このように腸内細菌の割合によって腸内環境が変化し、それが腸年齢を若く保つか老化を早めるかを決めるのです。

そんな腸内細菌のほとんどは、食べ物の残りカスや老廃物などから便を作り出す大腸に存在しています。

善玉菌が優勢であれば、大腸できちんと便が作り出されるので、体に不要な物や有害な物はしっかり排泄されていきます。

ただし、悪玉菌が優勢になってしまうと、有害物質が増加してしまうために、腸の免疫力が低下するので発ガン物質に対しての抵抗力も弱くなります。

また、善玉菌は乳酸や酢酸を生成して腸内を酸性に傾かせて、悪玉菌によって作られる有害物質を無害化するという働きがあります。

しかし善玉菌が減少してしまうと、この働きもなくなってしまうので、有害物質の悪影響が大腸にダメージを与えてしまいます。

つまり腸内細菌の悪玉菌によって、大腸でポリープができたり大腸がんが発症しやすくなるリスクが高まってしまうのです。

特にS字結腸や直腸は便が圧縮される部分になるため、悪玉菌の有害物質による影響を受けやすく、腸壁の細胞ががん化しやすい部分になるので注意が必要です。

腸内細菌の割合は普通なら自分で判断することは難しいのですが、悪玉菌が増加すると便が黒くなったり、臭いがきつくなったりします。

ですので、普段から自分の便の状態をチェックして、少しでもおかしいと思う便が続いたら、善玉菌を増やすための対策を行っていきましょう。